紋入れ

紋入れとは

おきものに紋を入れることを紋入れといいます。
おきものは、紋を入れることによって格が上がります。
一般的に、振袖、留袖、喪服、訪問着、附下、無地のおきものには紋を入れることをお勧めしています。こういったおきものは結婚式など正式な場所に着ていくことが多いためです。
また、江戸小紋は他の小紋に比べて格が高いため、紋を入れることで礼服としてお召しになれます。江戸小紋を普段着として着たい場合は紋を入れず、礼服として着たい場合は紋を入れることをお勧めします。

紋入れの流れ

  1. 紋の柄の確認
  2. お客様から紋名を聞き、紋帳から該当の紋を探して柄を確認していただきます。
  3. 紋の種類の確認
  4. 柄が決まったら、紋の種類を決めます。 紋には、日向紋と影紋、縫い紋と染め抜き紋、素描き紋など種類があるため、お客様がおきものを着ていく場所や、おきものの生地を考慮して、どの種類の紋を入れるかお客様に提案します。
  5. 料金を見積もる
  6. 紋の柄、紋の種類から金額を見積もってお伝えします。

紋に関するよくある質問

紋については、土地柄、家柄によって考え方が異なります。
あくまで、だるまやとしての考え方を記載しますので、参考程度とお考えください。
  • 結婚するときに紋を変えるのか?
  • 変える必要はありません。
    例えば結婚前にきものを誂えたときには、実家の紋を入れます。
    結婚後、そのきものを嫁ぎ先にお持ちになる際に、紋を変える必要はありません。
    実家の紋が入っていれば、実家から持ってきたということになります。
    紋は簡単に言うと、お金の出所なのです。
    ただ、そのきものを染め直したり、仕立て直したりする場合には、嫁ぎ先の紋に変えるのが一般的です。

  • 紋付のきもので紋を変えることはできるのか?
  • できます。
    きものの種類によって方法がいくつかありますが、どんなおきものでも紋を変えることはできます。

  • 洗い張りをするときに紋から色が出る、紋が泣くとは何か?
  • 留袖や喪服は、お誂え前は紋を入れるところが白く丸く抜いてあります。
    この中に紋を入れるのですが、染めるわけではなく、黒い染料で描くだけなので、洗うと染料がにじんできてしまうのです。
    このことを紋から色が出るとか、紋が泣く、と言います。
    紋から色が出てしまった場合には、元の紋の上から紋を切り付けるという方法を用います。

紋入れにかかる期間

10日から2週間程度いただいております。

紋入れの料金

紋の柄や種類によって料金が異なります。お気軽にご相談ください。

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