洗い張りとは
- きものを解いて反物の状態に戻し、たわしと専用の洗剤を用いてお湯で洗うことを洗い張りといいます。
- 水洗いして汚れとのりを落とし、新たにのりを引くことで風合いを取り戻し、生地をよみがえらせることが出来ます。
- 仕上がりは反物の状態のため、着るためにはお仕立てを行う必要があります。
- 洗い張りをすることで、反物の筋が消えるため、寸法を変えて仕立てることが出来ます。また、仕立てる際に古くなった裏地を取り替えたり、裾回しの色を変えておきものの雰囲気を変えたりすることも出来ます。
洗い張りの流れ
- 事前確認
- 解く
- 端縫い
- 洗う
- 乾かす
- 洗った反物をつなぎ直す
- 伸子張り(ヒラもののみ)
- のり入れ
- 乾かす
- 湯のし(シボもののみ)
- 仕上げ
洗い張りを行うおきものについて、色が出ないか、生地が丈夫か、などを確認します。
おきものの縫い目をすべて解いて、端縫い の準備をします。 縫い目を解くだけなので簡単なようですが、縫い糸を残さず取らなければならず、時間のかかる作業です。
★こだわりポイント!!
当店の洗い張りでは、今では少なくなった伸子張りを行っています。 紬や胴裏などの平織物(ヒラもの)は、伸子張りを行わないと小じわが消えません。 伸子を張って、のりを入れ、ゆっくりと乾いていく間に小じわが消えるのです。 また、天然布のりを刷毛で引くことで、生地の表面が滑らかになり、光沢が出て、美しく仕上がります。
★なぜ、ヒラものとシボもので仕事が異なるのか?
ヒラものは、水洗いをしても生地があまり縮まないため、伸子を張ってある部分と張っていない部分で生地の幅に差が出ません。また、湯のしをしても生地が伸びないため、皺が消えないのです。ヒラものの小じわを伸ばすには、伸子張りが一番効果的です。 シボものは、水洗いをすると生地がかなり縮むため、伸子を張った部分と張っていない部分で生地の幅に差が出てしまいます。湯のし機の針の間隔は、伸子を張る間隔に比べて非常に細かいため、生地を均等に伸ばすことが出来ます。
★仕事場見学ご希望の方へ
仕事場見学ご希望の方はお問い合わせフォーム、またはお電話にてご連絡ください。
お客様の希望日になるべく添えられるよう仕事日程を調整いたします。
お客様の希望日になるべく添えられるよう仕事日程を調整いたします。
洗い張りにかかる期間
混雑状況にもよりますが、通常1ヵ月半~2ヶ月程度いただいております。
洗い張りからお仕立てまでのご依頼で、着用日が決まっている場合など、お急ぎの場合は、通常よりも早く作業することもできますのでお気軽にご相談ください。
洗い張りからお仕立てまでのご依頼で、着用日が決まっている場合など、お急ぎの場合は、通常よりも早く作業することもできますのでお気軽にご相談ください。
洗い張りの料金
お手入れ内容 | きものの種類 | 通常料金(目安) | 感謝祭割引料金(目安) |
---|---|---|---|
解き | きもの(袷)、長襦袢 | ¥1,500 | ¥1,000 |
コート | ¥3,000 | ¥1,500 | |
振袖、江戸褄 | ¥6,000 | ¥3,000 | |
洗い張り 単衣(表地のみ)の洗い張りは1000円引きです。 | 小紋 | ¥7,000 | ¥3,500 |
無地、紬 | ¥8,000 | ¥4,000 | |
訪問着、喪服 | ¥8,000 | ¥4,000 | |
特選・手間物※ | ¥12,000 | ¥6,000 | |
振袖、江戸褄 | ¥12,000 | ¥6,000 | |
羽織、コート | ¥8,000 | ¥4,000 | |
長襦袢 | ¥5,000 | ¥2,500 |
※特選とは、本場大島、本結城、本黄八などです。
手間物とは、撥水加工済みの反物や色のにじみそうな反物です。
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