丸洗いとしみ抜きとは
丸洗いとは、丸刷毛と揮発性の専用の溶剤で全体的に汚れを落とすことをいいます。しみ抜きとは、丸刷毛と揮発性の専用の溶剤で部分的に汚れを落とすことをいいます。
汚れのひどさや原因によって使う溶剤が変わります。
どちらもおきものの形のまま汚れを落とすため、お手入れ後はそのまま着ることができます。
丸洗いとしみ抜きの手順
- おきものの受け取り
- 汚れている場所の確認
- 汚れが落ちるか確認
- 丸洗い
- 乾かす
- しみ抜き
- 乾かす
- 地直し
- 乾かす
- 仕上げ
お客様から丸洗いとしみ抜きを行うおきものを受け取ります。 汚れの状態から、汚れの古さ、原因などを調べ、落ちそうかどうかお客様にお伝えします。
おきものを広げて、汚れている箇所を入念に確認します。
古い汚れや色が出そうな場合、丸洗いやしみ抜きを行う前に、汚れが落ちるか確認します。 目立たない部分でしみ抜きを試してみて、汚れが落ちない場合や色が出る場合には、返品となります。
おきものを丸刷毛と専用の溶剤で全体的に汚れを落とします。
丸洗いで汚れを落としたおきものを乾かします。
★こだわりポイント!!
当店の丸洗いとしみ抜きは、すべて手作業で行っています。おきものの汚れを細かく確認しながら、 熟練した職人が一枚一枚丁寧に仕上げております。
しみ抜きで汚れを落としたおきものを乾かします。
地直しをしたおきものを乾かします。
丸洗いやしみ抜きで汚れを落としたおきものを湯のしを行うことで綺麗に仕上げます。 仕上げは、湯のし釜による手湯のしを行っています。
お客様にお願いしたいこと
- 自分でしみを落とそうとしない しみをつけてしまった際に、ベンジンなどを使用して自分でしみを落とそうしないでください。しみを広げてしまったり、生地を傷めてしまったり、生地の色を落としてしまったりして、状態をより悪化させてしまう場合があります。 お食事のときに醤油などをつけてしまった場合は、あわてずに乾いた布で吸い取るように拭いてください。 そして次に着る予定がなければなるべく早くお近くの専門店へお持ちになってください。
- 汚れをほうっておかない
- 1年に2度の陰干し
- 畳紙をこまめに入れ替える おきものを入れている
しみをつけてしまった場合や、カビが生えてしまった場合は、ほうっておかずになるべく早く専門店へお持ちください。 しみは時間が経つにつれて落ちにくくなるため、ほうっておくと、しみ抜きにかかる費用が高くなったり、汚れが落ちなくなってしまったりします。 1度着たら必ず汚れると考え、次に着る予定がないのであればなるべく早く専門店へお持ちください。
しみの原因の一つにカビがあります。 タンスにしまいっぱなしにせず、できれば1年に2度程度、2,3日間の陰干しをしてください。
丸洗いにかかる期間
混雑状況にもよりますが、通常1ヵ月半程度いただいております。着用日が決まっている場合など、お急ぎの場合は、通常よりも早く作業することもできますのでお気軽にご相談ください。
丸洗いとしみ抜きの料金
お手入れ内容 | きものの種類 | 通常料金(目安) | 感謝祭割引料金(目安) |
---|---|---|---|
丸洗い | 小紋 | ¥6,000 | ¥2,500 |
無地、紬 | ¥7,000 | ¥3,000 | |
訪問着、喪服 | ¥7,000 | ¥3,000 | |
振袖 | ¥10,000 | ¥4,500 | |
江戸褄(比翼付き) | ¥12,000 | ¥5,500 | 羽織、道行コート | ¥6,000 | ¥2,500 |
長襦袢 | ¥5,000 | ¥2,000 | |
しみ抜き | 汚れの状態により異なります。 |
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